
「起業のきっかけは何ですか?」
もしそう聞かれたら、僕は正直にこう答える。
「きっかけなんて、“もう後がなかった”だけです」
会社を辞め、家族との関係もギクシャクして、
借金まで背負っていたあの頃。
頼れる人も、資金も、実績も、なにひとつなかった。
「もう、どうにでもなれ」
そんな半分ヤケな気持ちで踏み込んだのが、“起業”という未知の世界だった。
📦 中古スマホ転売からのスタート
当時の僕が選んだのは、
バンコクで中古スマホを仕入れて、日本に向けて売る転売ビジネス。
でも――1台も売れなかった。
準備に時間もお金もかけたのに、
誰からも反応がなかった。
焦れば焦るほど、空回り。
何をやってもうまくいかない。
頼れる人もいなくて、
相談する相手すらいなかった。
「なんで俺、バンコクなんか来たんやろ…」
そうつぶやいたあの夜、
心が折れていく音が、たしかに聞こえた気がした。
🌱 でも、それが“始まり”だった。
起業って、かっこいいスタートじゃなくてもいい。
むしろ、本当のスタートは
“どうしようもない場所”から始まることの方が多い。
「もう無理だ」と思ったときこそ、
一番深く、自分と向き合える。
だからもし今、あなたが
「何も持ってない」「自信がない」と感じていたとしても――
それでも、一歩踏み出したあなたには、確かな価値がある。
僕は、あの絶望から人生を変えていけたから。
バンコクで生きる謎の日本人


💸 第2章:1円も売れなかった日々
ビジネスって、「始めれば何かが動き出す」と思っていた。 でも、現実は――驚くほど、何も起きなかった。 🔁 すべて“稼げそう”だった。だけど… スマホ転売。Tシャツのネット…
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